素材 : 鹿角、赤珊瑚
前回の投稿の最後に
九月頭にGallery花影抄で開催されるグループ展に向けて
妖怪モノをどっかんどっかん彫らねばならなかったりして
キジムナー彫ってます
とか書きましたので
次の投稿はキジムナーかと
御期待頂いていた方にはちょとお待ち頂きまして
猫磨大師百態の行の合間合間に少しずつ進めていた御注文品
完成致しましたのでそちらの投稿をさせて頂きます
至水は注文品やらないんじゃないの!?
の件につきましては
実はコチラの御注文を頂いたのがもう数年前
まだ至水が注文製作を受けさせて頂いていた頃の品でして
ホント何年待たせているのやら・・・(汗)
最終的には
「もう全部至水さんお任せで」
と
全く注文製作とは言えない形で
やっとやっと完成に漕ぎつける事が出来たと言う・・・(涙)
それでは今回のお話を
今から五年程前
月刊美術の小特集で至水がピックアップされた際に誌上販売された
懐かしいですね
こちらをお買い上げ頂いたお客様より
九尾セットと合わせる提物の前飾りの製作依頼がありまして
餓えた老狐が人の子を殺め喰らってしまった事を引き金に
卑しい妖狐へと変貌して行く怪異忌憚
喰らう度尾が裂け
裂ける程に妖しい力が滾る恍惚
終ぞ九人目の血肉が胃の腑に落ちた時
九尾に裂けし妖狐「尾裂」と変わり果て・・・
そんな九尾へ至る切っ掛けとなった
初めて人の子を喰らい五十余りの齢を取り戻し
一つ目のサレコウベを愛おしむ妖狐の姿
を前飾りとして彫る事に致しました
鹿角です
一人めを喰らいすっごい若返ってしまっています
まだ尾は裂けず妖しくユラユラと蠢き出したばかり
二人めを喰らう事で尾が裂け始め
裂けた尾の数は喰らった人の子の数を表しますMAX9本
ヤシャで煮染めた後浸漬する事半日くらい
目には赤珊瑚の象嵌で妖気漲りまくらせます
指に乗せるとサイズ分かりやすいかも
変わり映えしない画ですが・・・
革製の提物にセットするとこんなです
因みにコチラの提物はGallery花影抄で御購入頂けます
一ツメから九ツメへ後戻りは叶わぬ妖しの道
前飾り「一ツメ」完成です
この一件もそうなのですが
御注文品は数年単位でお待たせしてしまい
ホント申し訳なさすぎで
お客様にもGalleryにも自分にも
三方全てに良い状況を招かないもので
苦渋の決断不甲斐なく現状新規の注文製作はお受け出来ない
と言う形をとらせて頂いております
今回も「全部至水にお任せ」と御配慮頂き
ホントもう配慮ですよすいません
やっと完成させる事が出来ました
しかしながら
既にお受けしている御注文品に関しましては
必ずや完遂させますので暫くお時間をくださいませ
因みにもう数年お待ち頂いているフルオーダー品が
根付二件と指環一件
他に「お任せ」で頂いているセミオーダー品が
根付二件と指環二件・・・
フ―ッ(震える)
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