2012/10/30

御来場頂き誠に有難う御座いました!

『街・なか・アート・彩』無事終了致しました!

準備期間が三週間も無く
フライヤーの配布が開催日五日前という突貫イベントでしたが
前日に道新みなみ風で記事になり、FMいるかでもイベント告知が有り
会場の古民家前に設置した看板を見て興味を持たれた御近所の方々も来られ
会期中予想を遥かに超える来場者数に
関係者各位驚きと喜びで咽び泣いておりました!
(・・・誇張有り)


そんな会場の雰囲気と参加作品をダイジェストで・・・


木工
作者の方は廃材を活用した木工作品を制作しておられます

年代物の箪笥の上に鎮座する
年代物のコーヒーミルと
四十年物のイラスト達・・・

巨大写経&版画彩色

古民家の庭を借景にDB&Evaのイラスト群

やまび子おやじ氏の革製品達

ステンドグラスとアートクレイシルバー

革で絵を描く「革絵」
染色したり、成形した革を張り込んだ絵画作品
スイマセン映り込みが酷すぎる(涙)

襖にベストマッチ

アクリル画
押し入れを利用してディスプレイされてます

細密なペン画と和テイストな猫画
両極を描き分けてますねぇ
作者はこちらのブログ主さん
函館、五稜郭で営業されている
創作和食レストラン「代志川」のブログです
私も御馳走になった事がありますが
カニクリームコロッケがもう堪らんかったです

苔玉もアートを醸します

多種多様な民族楽器
自作楽器
「音が出るツール即ち楽器である」
そんな YO→1 ワールド

至水の根付と鹿角指環

焼き物
火鉢とも相俟って良い雰囲気出してます
ソリッドなキューブ状の一輪挿しが印象的

油彩
中央、ガラスをキャンバスにして描かれた仏の油彩

パステルシャインアート
こちらのブログ主の方の作品です
ワークショップもされていますので
御興味を持たれた方は是非体験してみてはいかがでしょうか

めっさプリティな蓋物
レイアウトも良いですね

PC上でイラストレーターを駆使して描かれた和女性イラスト
ディスプレイ見ながらマウスで描くという所業がもう
私には到底無理・・・

そして最後に控えしは
「お客様休憩室の主」
虹 夢 吟 鮮 工 房の長、河野氏
会期中の二日間
河野氏が開発なされた豆乳ヨーグルトが
限定100食無料で振舞われました

以上19名の出品者の作品が
古民家の畳部屋にディスプレイされたのです
なんと言うカオス・・・


初日第一号のお客様
YO→1くんワールドで戯れる母と子
楽器は自由に触れる事が出来
YO→1くんとフリーセッションしまくれます
最も滞在時間の長い展示となっておりました
やはり音楽の求心力はハンパねぇと思いましたねぇ

会期中常駐できた作者達は自らの作品の説明に励み・・・
(左端がイラストの作者)

終了間際に親子四人が会場前で
今から入って良いものかと中を伺っていたのを見つけたので
「入れ入れウェルカムだ」
とオーバーアクションなジェスチャーで迎え入れる私

YO→1くんと散々ジャムり終了時間を大幅に超え
一日目が終了

な、何この背筋痛?
ただ立ってただけなのに・・・
日頃の運動不足と体力の衰えを痛感しつつ眠りについたのでした




翌二日目

生憎の雨模様
イベント最大の敵「悪天候」
にも拘らず10時になると続々とお客様が来始めます
一日目の午前に函館新聞の取材が入り
翌日の朝刊には「街なかアート彩」の記事が掲載されました
ナイス追い風です!

お客様より続々と差し入れや花を頂いたり
リピーターさんもいらっしゃったり
古民家の雰囲気を懐かしみに来られたり
セッションは更に参加人数を増やしエライ事になってたり
もう書ききれない程のミラクルなエピソードが続出


民族楽器のリズムに満たされた古民家の畳部屋
そんなカオスなバイブスに包まれる中
来場者に根付の解説をする私・・・なんだこれ(笑)
変な脳汁噴出しまくりです
 


お客様休憩室に設置された
「感想ノート」
次回の開催を期待されているコメントが
多数書き込まれておりました



既に近い将来取り壊しが予定されている古民家で
函館近郊のプロ、セミプロ、アマチュアの作家達の
熱い思いが滾った二日間でした

イベント終了後
会場内プチ打ち上げで語られた
「取り壊される前にもう一度・・・」
この言葉が現実となりますように



えー・・・ 
関係された全ての人に

めっさ楽しかったです !
有難う御座いました !!!






2012/10/24

『街なかアート彩』

『 街・なか・アート・彩 』
函館近郊のプロ、セミプロ、アマチュア
計19名の作家が参加する作品展が開催されます。
展示される作品は、絵画、イラスト、書、アクセサリー、革、楽器演奏、等々。


今回 私も出品のお誘いを頂き、根付と鹿角製アクセサリーで参加致します。

・入場料無料

・会期は二日間 
10月27日(土)10時〜16時 30分
10月28日(日)10時〜15時 30分

・会場は
北海道函館市神山町245
google mapでキーワード「函館市神山町(有)道建開発」で検索すると
築56年の新古民家がHITしますが・・・
そこが今回の会場です!

準備期間も短く、告知も不十分、集客は関係者の口コミ頼りの
超手作り感溢れる作品展です
何かのついでに寄れる場所では御座いませんが
函館近郊に住まわれる方、御興味を持たれた方
触ってなんぼの根付ですので
是非、私の根付をこねくり回しにいらして下さいませ!


作品展用に突貫作業で制作中のあれやこれや・・・
間に合うのか(汗)






2012/10/17

根付 其ノ弐拾参


『陰
素材:鹿角、水牛角、ターコイズ
続きまして
「前鬼・義覚」の相方
「後鬼・義玄」で御座います


ザックザク彫り進めます


彫り・磨き終了
下顎の皮膚がRIPしてます
何故?
単なる私の趣味です!


ターコイズ&水牛角で眼を象嵌します
今回は象嵌パーツを無くす事もなく安堵
こんな小っさいパーツ
飛ばしちゃったら二度と見つかりませんから(涙)


染め・象嵌終了
六面図
今回は藍染です
良い塩梅に顔色悪くなってくれました


蒼い肌 蒼い瞳


裏面、紐通しのブリッジ部分が 
後鬼が常に携行している
「理水で満たされた水瓶」になっております



サイズはこのくらいで


面根付 『陰』 完成で御座います


「前鬼・後鬼」はとても面白楽しい題材でした
「陽陰」「阿吽」「赤青」「男女」「太細」 等
色々な意味で対になる存在ですので
ペアで並ぶ事を意識しながら製作致しました


早々と御購入されて行きましたが
こんな好き勝手な「俺デザイン」を御理解頂けるのは
嬉しい限りで御座います
これからも、私の脳内に巣食う異形の輩達を
根付化し続けて行く事になると思いますが
お付き合いの程宜しくお願い致しますです


ちなみに
こう見えてこの二人夫婦なのです



根付 其ノ弐拾弐


『陽
素材:鹿角、水牛角、赤瑪瑙

以前 Gallery 様より
面根付なんてどうでしょう?と薦められておりまして
顔を彫るのは楽しいしこれは嬉しい話だと思っていたのですが
直ぐには良い題材が思いつかず・・・
しかも面根付って人気無いって聞くじゃないですかぁ
で、ちょっと放置してた訳なのです

が、見つけちゃいました!
恐ろしく魅力的な題材
それは・・・

『 式神 前鬼後鬼 


かつては修験道の開祖である役小角が従えていた一対の鬼

「義覚と義玄」

陰陽道の大家 陰陽師 安倍晴明により

屈強な式神「前鬼&後鬼」として使役される
「セーマン」を記された式札が額に癒着した式神のイメージ

で、ペアの根付!


こ、これはイカン
もー、彫りてぇよぉ~(震)

という事で先ずは 「前鬼・義覚」 彫ります


ザクザク彫り進めます!
うひひひひひ 楽すぃぃぃっ!


彫り、磨き終了
ビシッとセーマン入ってます


染め&象嵌完了
六面図


眼には赤瑪瑙と水牛角
どっしり座った獅子鼻はバカボンパパ リスペクツな証



裏面、紐通しのブリッジ部分が 

前鬼のメインウェポンである鉞(マサカリ)に!



サイズはこんな感じ


で、面根付 『陽』 の完成で御座います


この面根付、個人的には「つら根付」と解釈しておりまして
私は面打師では無いですし、出来上がった根付は面の縮小版でも無く
「めん根付」なぞ胸を張って言えぬのです!

故に「つらねつけ」

異形の輩達のイイ「つら」が彫りたい・・・

さぁ次は「後鬼」だよ!




2012/10/16

根付 其ノ弐拾壱


『九尾
素材:鹿角、赤珊瑚

堆く積み上げられた頭蓋の山の上
不敵な笑みを浮かべ鎮座する
九尾

というのが最初のイメージでしたが

手持ちの切り出しておいた鹿角クラウンを眺めるうち

体を撓らせる丸いシルエットが見えてしまったので
あっさり路線変更

動きのある「跳ね九尾」を
下絵無し、イメージのみで彫り始めてしまいます

「 コーンンッ !!! 」

彫り終了ー

染め&象嵌
これから墨入れです

六面図
上四枚の画像の様に自立します
跳ねて見えますでしょ?

サイズはこのくらい
尾のボリュームが・・・凄っ!

跳ねてる 『 九尾 』 完成で御座います

Gallery 様より「九尾」の尾は鬼門だと
うどんみたいな尾になりがちだと聞いておりましたが
確かに整理するのに苦労しました(汗)

あと、色んな意味で下絵は必要だなと
痛感しましたねぇ・・・

まぁケースバイケースですなぁ(笑)