素材:鹿角、黒水牛角、黒檀、真鍮
絶賛続いております猫磨大師百態の行
(いつの間にか「行」になってる・・・)
さて黒毛をどうするか?
いつもの感じでヤシャで煮染め+鉄触媒による黒変か
という手もありますが
黒水牛角で顔面パーツを製作し
まるっと象嵌する事に致しました
これならガンガン使い込まれても
染めが落ちて白猫になってしまうなんて心配はありません
三百年後も黒毛のままです
彫りますね
鹿角です
この画像をfacebookにUPしたところ御覧頂いた方々から
999の車掌ではないのか?との言及がございましたが
ちゃんと猫のお顔が嵌りますので
バンダナの巨匠が怒鳴り込んで来る事はないのですきっと
これまたサイズ小さい画像UPしてますが理由は前回でも触れた通りで・・・
六面図
お顔嵌りましたー♪
あと底面の紐穴の奥深く
よーく目を凝らしますと見えてくる至水の銘
今回大きな顔面象嵌パーツの固定保持と脱落防止の為に
頭頂部と底面紐穴内部より真鍮棒を打ち込んでおりまして
真鍮棒の頭が見えない様に銘を刻んだ鹿角パーツを嵌めています
お?
黒毛様・・・怒ってなくない?
やっぱ画像無くさないと心穏やかなのかな
俺がな
やっぱ怒ってないよー♪
穏やかなお顔だよ
珍しいな至水なのにな
紐を通すとこんなです
底面紐穴に結び玉がスッと収納
穏やかです
サイズはこんな
安定の根付サイズでやはり穏やか
色んな角度から穏やか
ここでちょっと染めの話を
今回のヤシャ煮染め
何か色味が違うの気付かれましたでしょうか
実は注ぎ足し注ぎ足し使って来たヤシャ液を蒸散させまして
土鍋で火にかけてたの忘れて空焚きですわあっぶねー(汗)
気付いた時には水分全く無くなり
土鍋の底に焦げたカリッカリのヤシャ成分がこびり付き・・・
でちょっと
ここでふと思い立ち
焦げ付いたままの土鍋にヤシャ液を追加で注ぎ入れ
しばしコトコト煮込みまして
コーヒーフィルターで濾して焦げカスを取り除いてみたところ
なんという事でしょう
焙煎ヤシャ液の出来上がり♪
これはこれで好みの色味です
不幸中の幸い転んでもただでは起きない結果オーライな展開で
すっかり心穏やかに
やはり穏やかなお顔つきで・・・
なんつーか作品は作者を写す鏡よな精神状態とかな
根付「猫磨大師其ノ九 - 黒毛 -」完成です
たまにはガン飛ばさない猫磨大師もいいじゃない?
と言う訳で
心穏やかに凪ぎの精神状態で彫り始められます次の猫磨大師様は
無毛の皺猫と言えばなあの猫をモチーフに
ある意味一区切りの十態めとなります
お楽しみに
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