2017/08/03

根付 邪ノ肆

『 槌転 』
素材 : 陶粘土、鹿角、赤珊瑚、黒檀



根付「泥田坊」と共に
ワンフェス2017[夏]に投入したもう一つの根付は
「つちころび」

奇しくも二点とも土臭い妖怪になったのは
ホント偶然で

何作ろっかなぁー
なんて手のなかで陶粘土捏ね捏ねしてたら
偶然出来たフォルムが正に「つちころび」

よしではこのまま仕上げましょうってんで

こんなの捏ねたよ!





六面図
イイよねコロッコロした根付フォルムな槌転♪





毛の塊なんだけど頭傾げた感わかります?
んー?って感じなの
微妙・・・





くわーっと真っ赤な目玉は赤珊瑚
キシャーッと生え揃った牙は鹿角です





サイズはこんな
ちょうどよし♪





とにかくコロッコロ♪
水ヤシャ浸漬の後
全体を墨入れしてます





紐穴はベーシックに
底の大穴に結び玉収納します

今回二つの陶粘土根付には
死水の花押をこっそり彫ってます
胡桃のアレとか小さな死水作品には
花押を彫る事が多いのですよ
こっそりと





おぉその名前すら土臭い
根付「槌転」完成です



今回手探りで使ってみた陶粘土ですが

んー

まだもうちょっと
どうにか出来そうなので
また陶粘土根付は作りましょう

意匠次第ではド嵌る素材になり得そうだし

粘土としての使い勝手は
まぁ慣れでしょうね

多分喫緊に登場するよ

お楽しみに



根付 邪ノ参

『 泥田坊 』
素材 : 陶粘土、鹿角、黒水牛角



それではワンフェス2017[夏]に投入した根付の詳細です

今回「価格を抑える」という目標から
彫刻よりも形を早く出せる塑像にしようと
メインの素材として陶粘土を使ってみました
製作時間=価格
これ価格設定に最も直結する要因なのです
陶根付ってのも実際あるしね♪
(いやこの考えが甘かった・・・)
なんて実際使ってみた感じとしては

陶粘土に含まれる陶土の粗さや
低温で焼成するため「つなぎ」的に混入されている樹脂粘土が
焼成後の切削で毛羽立つ部分があったり
根付の素材として必要な硬度が
本物の陶根付のそれよりも低く
(当たり前か・・・)
陶材というよりは木材に近いかもです

利点としては
陶粘土は多孔質でヤシャ液を吸ってくれるから
常温で染められるし
粗めの素焼き風テクスチャが得られる事
「味」
なんて良い言葉で許しちゃうレベルの材ではないの?
とは思えました

そしてその陶粘土製根付の一作目が
「泥田坊」

ほぅ

素材とベストマッチじゃないの?

捏ねますよ♪





六面図
室温ヤシャ液にドップリ投入
濡れたままブラシかけると均一の色味に落ち着いたよ♪
キワには墨入れね





ひぁーっ!
と何かに取り乱す泥田坊





くすぐってぇーっ!
背中には這い泳ぐオタマジャクシがピロピロピロ♪
田んぼから実体化する時にオタマ混入したんだね
なんとか捕まえようと必死に背中掻きむしり(汗)





右目は鹿角製のパーツを嵌めてます
陶土の地色が黒茶なため白い部分が欲しい場合は
別材の象嵌に頼らざるを得ないのですが
下穴を彫る際に陶粘土部分を薄くし過ぎると脆くなっちゃう

なので歯は地色のままなんだな





サイズはこんなんで
ややボリューミー





股の間から紐通って
結び玉は下っ腹の中にキュッと収まります





ひぁーっ!へながくすぐってぇーっ!!!
(へなが=背中)
根付「泥田坊」完成です



次の投稿

ワンフェス2017[夏]に投入した
もう一つの陶粘土根付も土臭い奴なのね

これ偶然なのよ

狙ったわけじゃないんだけど
類は友を呼んじゃいました♪

続くよ



ワンダーフェスティバル2017[夏]喜々交々




今年も行って来ましたワンダーフェスティバル
前回の投稿にも書きましたが今年は過去最大数
7名の現代根付作家がディーラー参加するワンフェスとなりました

何故に根付師根付作家がワンフェスに参加するのか

これはもうカオスな現代根付界の写し鏡の様に
作家の数だけ理由はあるのです

本業である「根付」とは完全に切り離し
己の趣味の憧れの場に立つ事を目標とした者

「売り場の一つとしてのワンフェス」と捉えている者

他分野との接点を模索する者

引きずり出された者

等々

ただ根付師根付作家が
ワンフェスという場を「選ぶ」に至るという事

其処は「根付」との親和性が確実にある「特別な場」である訳で

理由はどうであれ
「今後も沢山の根付師根付作家が参戦してくるであろう」
という予知夢にほくそ笑む至水なのでした





さて至水はどうだったのよと言うと

ワンンフェス用に御用意しました陶粘土根付
二点無事御購入頂き感謝感謝でございました!





そして今回製作途中の差し根付を展示したのですが
せっかくなので実際手にとって御覧頂き
何の根付か当てましょうという
「お前誰だよキャンペーン」
を慣行しまして

まぁ

正解者2名という


いやコレ「さがり」って答えられた人の方が変だから(血涙)
馬面じゃないしさ





やっぱり買ってしまった
根付師高木喜峰氏原型制作のガレージキット
頭部コンパチなのよ
強制的にサイン頂いちゃったしね
そりゃメモリアルな事だもの





閉会1時間前くらいに滑り込みで登場された
Gallery花影抄でも御活躍中の吉見普光さんの放った一言
「入場料タダだった」
は個人的に激震が走りましたよね
あのチケット替わりの分厚いガイドブック
この代金2,500円が実質の入場料な訳ですが
最後1時間謎の無料タイムに突入してたという





あとはfacebookで交流させて頂いている
北京のトイメーカー所属のワンさんと遭遇
中国での新たなアレとか糞王様が動きそうとか
色々と良い感じのお話も・・・





至水の出展卓に訪れて頂ける方も年々増えまして
facebookで繋がっている方とか
「ブログ見てるよ!」とか「ツイッタ見てるよ!」
なんてお声がけしてもらったり

根付彫り始めてなんだかんだで7年
やっぱやり続ける事大事よね

なんとか徐々に徐々に「至水と根付」認知されてきたのかなと
そんな実感おじさんです

もちろん来年もワンフェス出ますから

いやディーラー抽選落ちたって
どこかの卓に潜り込んでやるんだからっ

出続ける事大事よ

また来年ワンフェス会場でお会いできる事を祈りつつ

がむばろ