素材 : 鹿角、黒檀
おぉ・・・
もう二ヶ月も更新御無沙汰しちゃって(汗)
まぁ色々と忙殺されておるわけですが
既に完成納品させて頂いたあれやこれやが溜まっておりますので
投稿再開していきますよ!
概要はwikiに丸投げじゃ
所謂十六善神としての「深沙大将」ではなく
「なるほど沙悟浄のモデルなのね」
というフォルム重視の意匠を練ってみました
西遊記に登場する沙悟浄aka深沙大将は
天竺を目指す三蔵法師御一行を砂漠で待ち伏せておりました
そこから「砂漠」をフックにして色々と盛り込み・・・
・体表は生ける木乃伊の如く乾燥している
手足所々に配された包帯は木乃伊のイメージ
・頭部は顔面の表皮と毛髪は残るものの
頭頂部の皮膚は朽ち頭蓋が露出している風
(コレが河童の皿の元ネタなのだという体です)
・砂漠において水を支配する者は最強の絶対権力を持ちます
(MADMAXで言うところのイモータン・ジョー!)
という事で砂漠を統べるに相応しい神器を御用意致しました
砂漠に時折降り注ぐ雨雫から夜露朝露に至るまで
大気中ほぼ全ての「水気」を吸い込み封じてしまう神器
「死水瓠」
なんて瓢箪を携えているという設定で
表面には「死水」と象られた文様の護符が貼られており
これを銘にしちゃいます
・蛇はお客様からの要望を踏まえ天衣風に巻き付けて
他、象革の袴など諸々のディテールは所謂「深沙大将」の御姿を踏襲します
深沙大将と言えば其の一「髑髏の瓔珞」
数珠繋ぎされた髑髏は成人男性サイズ
深沙大将はでかいんです!
滅水龍を象っているという体で死水の銘になっています
今回は「フィギュア的な」を意識つつ製作を進めておりました
深沙大将という題材の影響もあったとは思いますが
至水の立体製作の出自が透けて見える様な根付にしたかった
というのが主題だったりします
その辺りは別の機会に
「現代根付師は何処からやって来るのか」
的なエントリーに纏めたいと思っております
至水が根付製作を始め
五年目にして初の所信表明になるのではないかと・・・
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