2018/04/08

根付 其ノ百拾参

『 猫磨大師 』
素材:鹿角、黒檀



昨年夏のワンフェスで初投入した陶粘土製の根付

初めて手にした陶粘土の使い勝手の悪さの為
(いやいや素材のせいにしちゃいけません「不慣れ」な為ですね)
数点同時進行で製作していたもののなかで
実際会場に持って行けたのは二点のみでした(涙)

結局途中まで形を出せていたけども
未完のまま終わらせてしまったものの中に
今回の根付「猫磨大師」の雛型とも言える
「猫又達磨」があったのです
はいコチラ↓
しっかと払子を握りしめた猫面の達磨
背面にはその猫が猫又である証の二股の尾がニョロってます

「猫又×達磨」

なんて
以前より贔屓にしてくださっているお客様のツボを
ピンポイントに狙い打ちに行ったハイブリッドっぷり

あざとい!

あざといぞ至水!(涙)

そんな怒号飛び交うなか

「猫又×達磨」の意匠を死蔵させるのも勿体ないので
きっちり鹿角で彫ってしまおう!

という流れでございます

彫りますよ♪





六面図
鹿角です

一見思慮深げに見えるも
実はそんな深く考えていないんじゃ・・・でしょ?
そんなお顔に
(合掌)





特にモデルにしている猫種はなくてですね
「猫っぽい人面」な作りにしております





二股の尾を丸めた上下のループに紐穴を配置して
結び玉がスポッと収まります





角度付けて色々と

可愛い猫ちゃん♪
とかはちょっと彫れない至水なのですが
原因は「照れ」によるものだと重々自覚しておりまして

創作に於ける「照れ問題」というやつ

これ実は良くも悪くも作風の独占性を担保してしまう
すっごい影響力を持つ呪いの如き要因であると思っていて
どこかでまとめて書きたいなとか思っていますけども

「猫又」にしてしまえば猫の擬人化がすんなり出来るので
至水の彫る猫は須らく猫又になっております
(基本「猫又コスプレ百態」的なシリーズものです)





サイズはこんな感じ





怪僧感出てますでしょ?
根付「猫磨大師」完成です



至水のツイッタや facebook では
「ゲルショッカー的マッシュアップにより爆誕」
とか書いておりましたが

これは
「猫磨大師」を昭和ライダー史的視点で見立てたならば

「猫又 × 達磨(置物)」=「生物 × 人工物」
であれば
「デストロン」

なのですが

「猫又 × 達磨大師(人物)」=「生物 × 生物」
つまりは
「ゲルショッカー」

という公式が成り立つ訳なのです



しかし昨今「達磨大師」が歴史上の人物
偉人であるという観点から

「猫又 × 達磨大師(人物)」=「生物 × 歴史上の人物」
これは正に
「GOD悪人軍団」
なのではないのか!

という新説も出始めているとかいないとか・・・

まぁ達磨大師は悪人ではないでしょうから
現時点では異説で片付けられている訳ですが

・・・

えーっと

・・・・・

すいません
昭和ライダー世代の妄想話に「?」がいっぱいのそこのあなた
ググって!即ググってみて!!
あ、いやいいです、いいんです!!!(涙)

そんな事はどうでも良くて

この根付スタイルではあの陶粘土製「猫又達磨」の
丸っとした可愛げが無いじゃない!

そうお嘆きの皆様

実はちゃんと彫っているので御安心ください





御覧あれ





猫磨大師三態♪
続きます!



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