2014/11/29

Small articles : No.020

帯留 『飴虎』
素材 : 象牙、珊瑚、黒檀、真鍮



今年の5月
従妹の結婚祝いとして(格安有料で)製作した提げ

従妹は和装な飲み屋のママなので 
「毎月帯留や提げを買いなさい、経費でねっ!」 
と言っておいたのですが
他の御注文品のスケジュールの兼ね合いやらで 
なかなか着手出来ず・・・もう11月も終わっちゃうよっ! 

で、5月に提げを引き渡した時に 
虎の帯留をリクエストされていたので 

やっちゃいましょう!

六面図 


今回真鍮線をベンディングして留め具を製作しました 

やや厚みのある平組の帯締めにも楽々装着出来ます 
しかし強度面の不安はありますねぇ 

ホントは裏面の肉を彫り抜いて 
帯締めを通す穴を製作するつもりだったのですが 
材の厚みが無くてですね・・・ 


こんな感じに♪ 


右前脚でしっかと握られ 
包み紙からポロリと顔を覗かせるアメちゃん 


サイズはこんな感じ 


アメちゃん持ってやってキタ! 
帯留「飴虎」完成です 


半立体は難しいよねぇ 
なんか勝手が違うというか
でもね 
また彫るヨ! 


あ、何で虎に飴なのか?は 
ちょっと伏せさせて頂かなければならぬ訳があり ・・・
ごめんなさいっ (涙) 


2014/11/25

Small articles : No.019

提げ 『火消婆』
素材 : 鹿角、珊瑚、黒檀


それ火は陽気なり
妖は陰気なり
うば玉の夜のくらきには
陰気の陽気にかつ時なれば 
火消ばヾもあるべきにや 

鳥山石燕描くところの「火消婆」を至水アレンジしてみます 

百鬼画では行灯の火を吹き消していますが 
コチラの火消婆は蝋燭の火を吹いてますね 

煙草の火、釜戸の火、不審火、恋の炎・・・ 
火の気ならば見境無く消しちゃうみたい 

より高位の火消婆になりますと 
余命幾許も無い人間の夢枕に立ち 
残り僅かな命の灯火を 
ふぃーっ 
と吹き消していくそうな・・・ 

そんな火消婆を彫りますよ 


六面図 


ドロドロおどろおどろしい婆髪(震) 


吹き消される蝋燭の火は珊瑚です 
小さい高価な枝珊瑚を大事に大事に使ってます 
珊瑚の密漁はダメ絶対 !! 


背中の紐穴 

根付紐の付け方 
(画像無しで伝わるか・・・?) 
先ず上の小さい方の紐穴から根付紐の輪を通し 
大きい方の紐穴から輪を出して 
別の紐を結び付け結び玉を作ります 
結び玉だけ残す様に別の紐を切り 
根付紐を引き結び玉を紐穴に収めます 
(うん、伝わらないな) 


そうして紐が付いたのがコチラです 


陽気となれば見境なし 
吹いて吹いて吹き消しちゃうわよ! 
提げ「火消婆」完成です 


まだまだ
ちんまいのが続くよ~ 


to be continued

2014/11/24

緒締 其ノ拾壱

『油揚げの香に惑いてば面落とし』
素材 : 鹿角



海外のお客様から御注文頂いた
さて、組み合わせる緒締を考えます

「アブラゲの匂いを嗅いでしまっては正体を晒してしまうよなぁ」
という事で

罠の縄に括られた油揚げ(フライドマウス)
と
狂言「釣狐」で用いられる白蔵主面
を合わせた緒締を製作する事にしました


四面図


面の裏には香ばしくこんがりと揚がった
油揚げ(揚げ鼠)が・・・


油揚げの香に惑いてば・・・
(アブラゲの匂いを嗅いでしまっては)


面落とし = 正体を晒してしまうよなぁ


狂言の物語の中に白蔵主を演じる際に用いる面が・・・
というメタ構造
(と言ってしまうのは野暮ですな)
緒締「油揚げの香に惑いてば面落とし」完成です


昨日
USAに住まわれるお客様の元へ
無事に届いたと御連絡頂きました

ホッと胸を撫で下ろしておりますー