2015/06/29

緒締 其ノ拾肆

幽谷響
素材 : 象牙、黒檀


ある怒りを原動力に
暁斎百鬼画談のぬらりひょんを立体化しようと
鼻息荒くする至水さん

一緒に描かれている幽谷響も緒締にしてお供させますよ

ええ彫りますとも!

六面図


幽谷響のキメポーズと言えば
掌をピロッと水平にして左右両横方向に小さな前ならえ?
フライングゲッツなこのポーズなのですが

緒締で使用する際に小さな突起となる掌や細い腕は
破損のリスクが高すぎるので
頭を抱えて頂きました  
ウプププ


あらよっと♪
背骨のカーブも気持ちイイ


ぬらりひょん様~一生お供するでげすー
緒締「幽谷響」完成です


これで暁斎百鬼画談のぬらりひょんの場面完成ー

・・・と
いや、まてよ

幽谷響の後ろにもう一体
目玉のでかい奴いるよね

やはり三体彫らにゃこの場面を立体化したとは言えますまい?

完全なる怒りの昇華を迎えるべく

もう一体

彫ります・・・


根付 其ノ陸拾肆

ぬらりひょん
素材 :象牙、赤珊瑚

6月に三菱一号館美術館で河鍋暁斎の展覧会がある
というのを何かで見て知っていて

二人展で東京に行ったとき見に行けるかも♪ 
と、暁斎ラヴな至水は密かに画策していたのですが 
初日が6月27日っ!?

行けないじゃない(震え止まらず) 

ムキーッ !!!!!

という何所にぶつけて良いか分からぬ怒りを
根付で昇華させようと試みます 

暁斎版百鬼夜行である
暁斎百鬼画談より 
ぬらりひょんが描かれている場面を立体化! 
幽谷響を緒締としてお供に付けちゃいますよ !!!

彫るよー(滝涙)


今回は象牙です 

もー超楽しいヨぬらりひょん!
過去最高に彫ってて楽しい !!!
どんどん昇華されていく至水さん♪ 

六面図 
ビッシビシ昇華されていく至水さん♪ 

暁斎のぬらりひょんに数珠は付き物 
着物は法衣を着せるのが筋なのでしょうが単物に 
左手の扇子は石燕のぬらりひょんから頂きます 
益々昇華されていく至水さん♪ 

頭部の形状を起こすのは彫りながら 
気持ちの良いラインを探しつつ彫り進めます 
たっ・・楽しい・・・ 
ガンガン昇華されていく至水さん♪ 

キリッ! 
紅い瞳は赤珊瑚です
密漁ダメ絶対! 
モリモリ昇華されていく至水さん♪ 

紐穴ーっ! 
てくらい潔い紐穴 
紐穴ダイスキ♪ 
グイグイ昇華されていく至水さん♪ 

サイズはこんなです 
そんな事にも昇華されていく至水さん♪ 

ありがとうキミを彫れて良かったです(涙) 
根付「ぬらりひょん」完成です 

そして完全に昇華された至水さん♪ 


で、次は勿論お供の緒締な幽谷響
続けて投稿しちゃうよ! 


根付 其ノ陸拾参

舟幽霊
素材 :鹿角、黒檀


以前製作した龍亀
獣毛付きの鹿角を使い甲羅に毛の生えた蓑亀ならぬ
蓑龍亀として彫り進めていたのですが
煮染めの段階で骨組織と皮の接合部が給水膨張してしまい
結果獣毛部位を撤去せざるを得なくなってしまいました

で、彫っている最中この甲羅と毛の塩梅が
髷を解いた落ち武者ヘッドに見えてきてしまい
なぜか

舟幽霊彫りたい・・・

って思ってしまった訳なのです

まぁ何時もそんな感じで題材は降ってくるもので・・・

舟幽霊彫りますよ♪

素材はこんな
根元に鹿の毛が残る鹿角です


イイ感じに後ろ髪残ってます


六面図
今回は慎重に煮染めの時間管理した甲斐あって
キレイに毛が残せました


舟幽霊は海で亡くなった者の御霊なのですが
海の生き物にとって御遺体は御馳走なわけで・・・

御馳走にありつけた蛸が着物の中蠢いていて
あちらこちらに蛸足がニュルニュルとコソバユイので
両手でしっかと掴まえた図
になります


紐穴は着物の破れ
足元には波をあしらっております


丁度顔の辺りは鹿角から頭骨への移行部で
目の粗い組織になっています
オドロオドロしさが加速しますね


舟幽霊と言えば柄杓!ですよね
蛸捕獲に集中する為後ろの帯に挿しといた柄杓
蛸がこっそりパクろうとしていますよ


サイズはこんなで


はたしてその手の中に蛸はいるのか・・・
根付「舟幽霊」完成です

後ろ毛は是非実物を見て撫でて頂きたいところ
キューティクル艶々なのですー♪