2015/12/31

根付 其ノ漆拾肆

三さる
素材:鹿角、黒檀


あー
もう大晦日ですよ

今年最後の根付は来年の干支モノ

丸鼠っぽくまとめられた
「自らの四肢で目耳口を塞いだ一匹で三猿な根付」
は結構彫られていますよね

で今回はその真逆
「自らの四肢で目耳口を開放した一匹で三猿な根付」
を彫る事に

というのも
私の住まう函館では
動詞の送り仮名一字めをア段に変え後ろに「さる」を付けると
~してしまう」という受動的な意味に変わります(よね?)

例えば
「そんな事言ったって見てしまうよ」
「そんな事言ったって見らさるっしょやー」
という具合

実は以前
私と同郷で現在札幌在住の友人と会話していた時
ふいに「言わさるってどんな猿よ」と言われたのがきっかけで
「お前も函館住んでた時は見らさる聞かさる言わさる言ってたじゃろがーい!」
という気持ちを抑えつつ
「ホレこんな猿じゃ見るがいい!」
「 函館弁 X 三猿 」
な意匠にしてみた訳です



先ずはスカルピー捏ねてざっくりモックアップを

この態度が・・・なめとりますね



鹿角です
まぁ
モックと全然違うとか言いっこなしで(涙)



六面図



モックでは脚でバナナを持っていたのですが
位置的にイケナイモノを握っているように見えかねないのでボツ
尻を掻いてます



もっちょい別の角度からも六枚



函館の賢で愚かな三猿は
見らさる言わさる聞かさるな猿
深読んで至水の姿だったりな短歌よなぁ



べぇ



サイズは
こんなで



一匹で見ちゃうし言っちゃうし聞いちゃう三猿
根付「三さる」完成です

今年は中盤から色々と有り・・・

まだ全然年越せなさそな至水ですが

えーっと


良いお年を !!!


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