素材 : 鹿角
インプラント治療を受けたお客様からの御注文で製作した
今回は根付だけではなく
揃いの緒締と提物の前飾りも一緒に
三点セットの御注文なのです
お客様からはイメージとして
「抜歯した歯牙の緒締」を という御要望だったのですが
「抜歯」は前飾で表現する予定なので
抜歯後にセットされる上部構造体
上顎左側第一大臼歯のセラミッククラウンを緒締に・・・
と御提案したところ「お任せ」を頂いたので早速製作開始
と思うも資料で頂いていたレントゲン画像を見て
あれ?上顎左側4,5,6番って連結冠じゃん!
と気付きまして・・・
最終的に当初の御要望に沿った
「抜歯した上顎左側第一大臼歯」の緒締に落ち着いた次第です
六面図
専門学校時代以来の歯牙彫刻
歯科技工士の専門学校では毎日毎日
エバンスと呼ばれる彫刻刀を用いて
棒状の石膏の先に歯牙彫刻をします
「歯牙の形状を頭に叩き込み体で覚えろ」な姿勢ですよ
うん
確かに憶えてるもんですねぇ・・・
もちろんこの緒締の素材は鹿角で石膏棒よりも遥かに固いですから
ほぼリューターにスチールバーで彫り出しています
紐通しが齲蝕病巣っぽい(笑)
こんな感じで紐が通ります
歯根はもっと先細りでシャープなイメージですが
緒締として実用を考えると・・・やはり太くしちゃいます
許してねん♪
抜きたてほやほや?
緒締「26」完成です
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