素材 :鹿角、黒檀
10月ですから
10月にやっておかなければならない意匠をですね
あれです
南瓜をくり貫いてなかに蝋燭立てて
玄関先に置いておくアレ
そー
「はっぴぃ はぁろうぃーん」
は?日本でハロウィン?で根付?
な感じイッパイですが・・・
一神教な文化ではない神道で
八百万ノ神的概念を持ち得る日本ですので
良い意味でも悪い意味でも
どんな異国の文化、伝承、祭事もぬるっと取り込める寛容さがありますよね?
という事で正に10月の意匠なのではないかと・・・
で、お話はこんなんです
もはやその意味も忘れられ
すっかり10月の祭りとして定着した感のあるハロウィン
そんな近い将来の
とある日本の片田舎での出来事・・・
今日は10月31日
諸聖人の日の前夜祭ハロウィンです
お化けやガイコツや魔女やゾンビやジバニャンの仮装をした子供達が
近所の家を廻り玄関先でお菓子をくれと騒ぎます
「とりっく おぁー とりぃとぉー!」
「とりっく おぁー とりぃとぉー!」
「とりっく おぁー とりぃとぉー!」
「とりっく おぁー とりぃとぉー!」
・・・・・
夜も更けて
興奮冷めやらぬ子供達を寝かしつけたママが
玄関先の南瓜の蝋燭を吹き消します
そして町がまるっと眠りについた深い深い夜
お?
南瓜がひとつ動き出し
開口一番
ちょおっとぉ
やめてくれるー?
火ぃ消されっとさー
暗くてなーんも見えないんだわぁ
文句たらたら
近くにあった外灯によじ登り
先端で光る角灯を拝借した南瓜は
ふらふらと
真っ黒な闇夜に漂い消えて行きました
ジャック・オー・ランタンを南瓜の付喪神に見立てての
いつもの至水の妄想話
じゃ彫りますよ
鹿角です
皮目残して傷んでるっぽい雰囲気に
六面図
染めはあっさり
角灯がぼんやり灯ってる風に染めを落としてみました
あと宙をふらふらと漂ってるとこなので
自立しませんすみません
くり貫かれた南瓜の中には
ママに消された蝋燭が・・・
紅い根付紐を使うと再度着火する事が出来るのダ!
サイズはこのくらい
紐を外から通して提げモードにも出来るのダ!
マントの中にはカワイイ
プリケツが・・・
ハロウィンの夜
現世を漂う火の魂
「あれー?ジャックは何処よー」
根付「角灯南瓜」完成です
考えてみるとハロウィン(米版)も七夕も
子供達が何かを貰いに家廻るのって一緒だなと
家の近所じゃ子供が少なくなったという理由もあるけれど
ほんとに「竹に短冊」を歌う声も聞こえなくなって
蝋燭もお菓子も用意しなくなっちゃってもう数年経ち・・・
ハロウィンを祭事として定着させようとしておられる方々には
七夕の復興も一緒にお願いしたいなと
祭り事はいっぱいあった方が楽しいじゃない?
ねー♪
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