2012/12/26

Small articles : No.005


『石上千年ノ末
素材 : 鹿角、黒水牛角、真鍮、牛革、竹

提物「石上千年ノ末」の製作
まだまだテンション高く維持したままのスタートです
しかしこの時点で作品展まで残り4日
急ぎますっ!

時間無さ過ぎで作業途中の画像を残せておりません(涙)
「石上千年ノ末」が指し示すのはこの前飾りの事でして
本体は鹿角
傍らの鴉が黒水牛角
野晒しの額に開いた「第三の眼」と鴉の瞳は共に真鍮

カウレザーで煙草入れ風提物を製作
根付、緒締、提物を 超電磁合体!
薬指を帯の上端とイメージして下さい
根付が帯に引っ掛かり
こんな感じで提物が腰にぶらさがるのですね
 
内側

おわかりでしょう

内張り無し
留め金はスナップボタン
蓋の角は出てないし
折り畳み部の縁は革切りっぱなし(涙)
超手抜き!

もう作品展に間に合わせる事だけを目標に
オミット諦め力技で完成まで持ってったもんで
売り物にはなりませんです(笑)


一羽の鴉の傍らに転がる
石上千年の末最早骨片と成り果てた行者の骸

畢竟野晒しの額に開いた天眼は
すべからく宇宙の真理に到達せしめる・・・
大仰ですなー(笑)
的な

提物「石上千年ノ末」完成です!

超突貫作業で完成させた三つ揃えで
提物の縫製は悲しい仕上がりですが
結果として来場者の方々に
「根付はこの様に使います」
という事が伝わる展示になり良かったです


超濃密な突貫作業の2週間を終え
プレッシャーから開放された途端
薄笑いを浮かべつつ泥のように眠り続けたのも
最早良い思い出

展示会という祭りが終わり
また根付を彫りまくる日常に戻って行く至水なのでした




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