2015/06/11

至水・光訓 根付彫刻展


さてさてさて
いよいよですね

3月に告知させて頂いた
至水も参加する根付展




今週末6月13日(土)より
Gallery花影抄/根津の根付屋にて開催となります

日程は
2015/6/13(土)~21(日)
18日(木)休廊
13:00〜19:00(最終日は18:00迄)

詳しくはGalleryの展覧会情報ページも合わせて御覧くださいませ



最初にこのお話を頂いた時
二人展という事で御一緒させて頂くもう一人の根付作家が
「独学で根付彫刻を学んだ作り手」という共通点から
加賀美 光訓さんであると聞かされまして

加賀美さんは隙のない精巧な象嵌と美しい表面処理が印象的な
現代根付の王道的作品を彫られる方で
禍々しく荒々しい至水の根付とは正反対・・・
その瞬間
至水の頭に浮かんだのが「陰陽」でした

刻一刻と時は過ぎ
5月の後半に送られて来た二人展のDMを見て思わず出た言葉が
「コレ太陰大極図じゃんか!」
Galleryとは何の打ち合わせもしていなかったのですが
背景の上下、明暗のグラデーションと
展示会タイトルロゴのグラデーションが反転しているのが
(そうしないと字が見えないからという理由は置いといて)
イイ感じに太陰大極図を連想させる陰陽に仕上がっているなと

で、二人展まで残りの一ヶ月間は

世界は陰と陽が混ざり合い均衡を保ち存在し得るカオスであり
加賀美さんの現代根付の王道的な明るく柔らかいほっこりとした根付と
至水の陰鬱とした禍々しさの闇に心惹かれる根付の対比は
正にカオスな現代根付世界の大局を表しているように見える

という裏テーマを意識しながらの追い込み作業でした


加賀美さんとはメールで御挨拶した程度で
今回の二人展に関する打ち合わせ的なものもなく製作を進めて参りましたが
間違いなく加賀美さんは「陽」の根付を彫られるであろうと確信しておりましたので
今回は「死水」寄りの暗黒面に堕ちた作品を多く投入しています

6月13日(土)と14日(日)の二日間は至水もGalleryに在廊しておりますので
是非是非是非お越しくださいませ

ネイティブな函館弁でお話させて頂きます(涙)

宜しくお願い致します !!!


2015/05/26

根付 其ノ陸拾壱

『玄武』
素材 :象牙、黒檀、赤珊瑚

実は4月には Gallery に納品を済ませていたのですが
今月無事お客様に引渡し出来ましたと御連絡頂きましたので
久々のブログ更新となりました

と来て
四神連作の三神め
玄武の根付を製作します


今回の材は象牙です


彫りあがり#320のペーパー研磨後に一度染める事で
見落としていた刃傷が容易に見つけられます
ここから#600のペーパー研磨をします


染めたり剥いだりを数回繰り返しグラデーションを付けていきます


私の中の玄武のイメージが
亀=黒 蛇=白
なもんで最後に蛇の染めを剥いで白蛇にしています


六面図


玄武様UP !!!
2011年に製作したタグアナッツ製の玄武は
お顔を結構擬人化させていたのですが
今回はお客様のリクエストにより亀感を強くしています


蛇はアルビノに !!!
眼は赤珊瑚を象嵌しています


色んな角度から ♪


サイズはこんな感じで


四つの瞳で鉄壁を誇る北の守護神
三神め「玄武」完成です

さぁ四神残るは南の朱雀
足掛け4年お待たせし続けた連作は今年中に上がるのか

というか四神で終わるのか・・・

うふふふ


2015/04/17

根付 其ノ陸拾

『接ぎ穂』
素材 :鹿角、黒水牛角、珊瑚



二人展まで二ヶ月を切り
いよいよ尻に火が着き焦る至水でございます

が

何故かこのタイミングで差根付彫ります

しかも題材はインプ(汗)
体長10cm~の小さな悪魔ですね

インプ(Imp)という単語には「小悪魔」とか「腕白小僧」の他に
「接ぎ穂」という意もあります

これは、種から生育する事なく
挿し木で育ち実をつける樹木の接ぎ穂に
魔術的な何かを感じていたのだとか・・・

で、思い浮かんだ意匠が

林檎の接木作業中
ベルトに挟んでいた接ぎ穂がもぞもぞと動き出したと思ったら
小さな悪魔に変わっていて
オラぶったまげただよ

そんな場面を根付で再現したいなと・・・・・


鹿角です
差根付といえば、ですよね


顔彫りは楽し


染め直前
右半身から飛行形態のビーストモードに移行中のインプさん


六面図

帯上に見える彫り込まれた部位と
帯下に入るので出来るだけスムースな面にするための
レリーフ風で抽象的な部位
異なるニ面がシームレスに繋がる造形が
「根付だから」という理由で必然に変わる
そんな差根付が好きだったりします


鹿角のヌメッと光る質感がたまらんです
根付紐は左足で握るように通ります


くわーっ!!!
お解りいただけるだろうか
至水がどれ程ノリノリで顔を彫っていたのかを
楽しすぎる♪


サイズはこんな


ベルトに差されもがきだす・・・
そうです
1/1スケール
体長10cm 実寸大のインプの根付な訳です


種要らず芽吹く林檎の接ぎ穂には丈三寸の魔を宿す
根付「接ぎ穂」完成です

彫り始めの時は二人展用にしようかと思っていたのですが
Gallery店頭販売用として納品しようかと考えています

連れ帰って自らの腰でインプをジタバタさせてくれる
そんな既得な方が居られましたら
どうぞ宜しく御願い致します

差根付は楽しすぎるのでまた彫ります
お楽しみにー♪