素材 :鹿角、赤珊瑚
最近キツネとドクロ率が高い
・・・・・
先ずは経緯について
本来「尾裂」として製作していたモノを
訳あって作題を変え月刊美術の誌上販売作品となった
今回
その「訳あって」の為に
意匠を変えもう一度「尾裂」を彫るという
「尾裂リベンジ」を敢行する事にしまして
MOCも作り
材は大ぶりな鹿角のクラウンをチョイスして粗彫りを開始
順調に彫り進めていると
な、何いっ!?
(戦慄が走りましたよホント)
・・・・・
で
またもや訳あって
製作途中で意匠を変更せざるをえない状況に至り
途中まで彫り進めた「尾裂」がこのままでは
費やした時間と労力が水の泡・・・
急遽
設定を変え 意匠を変え
Gallery販売用として完成させる事に致しました
もちろん「尾裂」は再々度彫るという
「尾裂リベンジリベンジ」になります
(今回の「訳」については「尾裂」完成後に書こうかと・・・)
そんな訳で途中まで彫った形を利用しつつ
新たな設定と意匠を考え出さなければなりません
で、捻り出した設定が・・・
「道満の式神」
一刻後には明けるであろう深い深い夜
客間の木窓の隙から依頼者を見送った道満は
懐から煤けた蜜柑大の塊を取り出した
それは九字の印を切られた乳児の頭蓋
おもむろに虚空へヒョイと放った刹那
現れた獣の前脚がしっかと頭蓋を握りしめると
瞬く間に炎に包まれた
火球の中には卑しく目配せする獣の顔が見て取れる
九字の印を切られた頭蓋は式神キツネビの依代であった
道満は右眉を動かし指図すると
火球の獣はヒヒと笑い暗闇に飛び去った
客間の床に置かれた鋳金臭匂う包みをズシリと拾い上げる道満
毎度ながら命の重さとはこの程度のものかと口角を緩ませた
翌朝、宇治橋の袂の河縁に黒焦げの遺体が見つかる騒ぎがあったらしい
という話をでっちあげ
辿り着いた意匠がコチラ
火球をイメージしつつ彫り進めます
六面図
定期的に訪れる
「赤く染めたい欲求」
満たされましたイイ感じです
メラメラ~
顔と頭蓋に根付「尾裂」の面影が
実は九本の尾が炎になってて
しかし九尾ではなく?
サイズはこのくらい
準備した材は激太だったのに
結果この大きさ・・・
コレ「訳あって」が原因なのですよねぇ
九字の印を切られた乳児の頭蓋
道満の式神キツネビの依代ナノダ!
困った時の陰陽道頼り!
根付「キツネビ」の完成です
陰陽師 芦屋道満の使役する式神といえば
「三十六禽」ですが
果たして火球の獣も使えたのか?
妄想は尽きず
楽すぃデス♪
さぁ次は「尾裂リベンジリベンジ」ダ!
さぁ次は「尾裂リベンジリベンジ」ダ!
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