2014/02/26

根付 其ノ参拾捌

尾裂
素材 :鹿角、赤珊瑚、真鍮、黒水牛角

それでは尾裂リベンジ!リベンジ!
イキマス

先ずはモック製作
俺設定は変えず意匠変更


粗彫り
根付製作の行程で最も不安な時間
毎回「ちゃんと形になるのかなぁ・・・」とビビリます


彫りあがり磨き済み



今回、目の象嵌で
I consider also red coral and gold eye.
とリクエストがあり
真鍮+赤珊瑚+黒水牛角
の三重象嵌を提案
手持ちのツールで赤珊瑚を砕かないように
窩洞形成するのは大変
何度も何度も・・・(涙)


六面図
染め、象嵌完了


くわーっ
赤珊瑚がイイ色です


上空から
頭蓋を巻き込んだ九尾がわさわさとなびいてます


「尾裂き」のトリガーとなった
人童の頭蓋が九つ


サイズはこのくらい
このボリュームを確保したかったのですね(涙)


色々ありましたが
尾裂リベンジ!リベンジ!完了
根付「尾裂」完成です

To Yuri san.
Thank you for waiting for "Osaki" for a long time.
I strongly wish that our friendship will continue on forever.
Thank you so much.



さて
尾裂リベンジは完了しましたが
至水と狐の話はまだ続きそうです

To be continued.....



根付 其ノ参拾捌 《前振り》

尾裂
素材 :鹿角、赤珊瑚、真鍮、黒水牛角

とうとうやって来ました
尾裂リベンジ!

先ずは今回の根付「尾裂」に繋がるこれまでの経緯を・・・

御注文を頂いたお客様から初めてメールが届いたのは
2012年の2月
当ブログを見て至水の根付に興味を持って頂いたと

そして九尾の狐に興味があるとの事で
2012年の10月
製作した根付が
この九尾は素材の鹿角冠部位の丸い形状から
動きのある、動的な意匠で製作しましたが

「無数の頭蓋の上に鎮座する九尾」
という静的な意匠も考えていた
とお話したところ

「見てみたい」

その言葉を受けての
2013年の10月
製作した根付が
所謂あの「九尾の狐」ではなく

老狐百の年を過ぎて尚死ねず
人童を殺め喰らう度
尾裂を繰り返し
終ぞ九尾とならん

という俺設定を元に
九本目の「尾裂き」に至るまで喰らった
人童の頭蓋九つをあしらった意匠です

しかし完成後
「顔を長くできないか?」
と御要望が(泣)

ここから長くするのは無理と判断し
「別意匠でもう一度彫ります!」
と宣言(泣)




その後
グループ展や年末やらで先送られ
2013年の12
遂に尾裂リベンジ決行です!
俺設定はそのままに意匠を変更しモックを製作
大ぶりの鹿角冠も確保し
彫り進めていると何時もと違う
違和感が・・・
「このスジは?」
確認の為、水夜叉に潜らせてみると
何本もの細かいクラックである事が判明
このままクラックだらけの根付には出来ないので
クラック部位を削り落としまくった結果
意匠を再現出来るボリュームを確保出来ないまでの大きさに(泣)

これはもう一度別の材で彫り直す事に即決

しかし、顔、前脚で握り締めた頭蓋と
彫り進めた時間は無駄にしたくないので
こちらは再度意匠を途中変更し
根付「キツネビ」
として完成させ
Galleryで販売する事にしました


そして
2014年の1月
とうとう狐と頭蓋の組み合わせを彫るのは三回目
「尾裂」リベンジ!リベンジ!
に着手する事となります


改めて見ると
もう二年のお付き合いになるのだなぁ・・・


と、前置きが長くなりましたので
続く





因みに
ここまでのお客様とのやりとりは
Google翻訳とWeblio辞書を駆使しての
英文メール(汗)
海外のお客様なのでした


2014/02/07

久々~!


久々に
至水の販売ページが更新されたよー!
久々の通常販売品だよー!


しかもキツネビさん
ヘッダーになっちゃってたりもするし
ありがたいデス!

さて何方の元へ嫁ぐのか・・・?

それでは皆様
よっしゃっしゃす!